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*点灯と転倒Ⅰ

菊山浩喜他「墓石・灯籠の転倒調査から推定される1995年兵庫県南部地震の地震動」土と基礎

https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10439036

阪神淡路大震災における墓石・灯籠の転倒の調査から
地震動について研究するというものらしい。

できるだけ“精度のよい”(=倒れやすい)灯籠と墓石※の
倒れた方向のばらつきが少ない地点を調査。
 
 ※「円形灯籠等、より不安定で底面が丸いものほど敏感で精度が良」く、
   次点が角柱の灯籠、次が常夜灯型。
   墓石は、卵頭型がベスト、ビリは標準型

淡路島北部の灯籠・墓石の卓越転倒方向は,
野島地震断に直交する傾向が認められ,
地表面の変位方向とは一致しない(図 3 )。
地表面の変位を断層変位の結果と考えると,
墓石の転倒は
震源から伝播した地震波の加速度に起因した現象である可能性が高く,
卓越転倒方向は地震波(S 波 )の振動方向を示すと考えられる。
さらに,広域的に見ても,
卓越転倒方向は活断層に直交する傾向が認められる。

また、
土地の条件による地動最大加速度の分布を
墓石・灯籠の倒壊率から見て地図にしている。。

うーん…
地質的な情報って、今は測定とかで簡単に目に見えるようになってるけど、
本来は見えないもので、
かつ昔のものは、こういう実質的な調査で明らかにするしかないんですね。

それから、
ほとんどの人工物って、地面の上に置いてあるんだよなぁ…
と あらためて感じました。
 
 
 

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