そでふり灯籠

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踊念仏から燈籠

伊藤 聡/松尾 恒一/遠藤 潤/森 瑞枝『日本史小百科 神道』東京堂出版、二〇〇二
二五七‐二五八頁。

仏道とは、ひたすら心を澄まして修行に励むものとする立場からは、当時から強い批判があったが、これに対して、一遍は次のような歌を詠んで答えている。
  跳ねば 跳ねよ 踊らば 踊れ
    春駒の 法の道をば 知る人ぞ知る
・・・〔中略〕・・・
 この念仏踊りは、たちまちにして全国に波及し、村落単位でおこなわれるようになり、室町期には、さらに風流踊りとして展開する。念仏は、恋の内容の踊り歌に代わり、華やかな衣装や、花笠をつけるようになり、さらに、燈籠や作り物が出されるようになる。燈籠・作り物は、弁慶と義経の奥州下向の様をはじめ、当時人気の軍記や説話を題材としたものが多く作られて、その趣向を競いあった。ちなみに、この作り物が、もっとも規模を大きく発展した例が、青森県の「ねぶた祭」である。

お盆の賑やかな燈籠も、こういう「華やかな仏教行事」が成立してこそ展開したんでしょうか。

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