そでふり灯籠

灯籠やあかりを集めています

*夜桜美人図(葛飾応為)

この着物の照らされ方ですと、この女性は
立ち燈籠と雪見灯篭の間の
結構狭い空間に
身を差し挟んでいる感じでしょうか。

「光と影の画家」と呼ばれたりする
北斎の娘の応為。
「質量の画家」って感じもする。

江戸時代の灯籠の絵って、
何だか、どの角度から見てるのか
分からないものが多いのです。
(見たまま、というより、
 パーツを分解しつつ描いてる感じ。
 ↓ こんな風に)

http://sodetourou.shishihane.net/archives/359
http://sodetourou.shishihane.net/archives/1499

それらと比較して、
この灯籠の存在感のあること。

同じく星空も。
北斎の描き方と比べても
リアルですよね。

 
それから、応為の絵の特徴の一つが、
女性のスラッとした指の表現、らしい。
 
立ち燈籠の竿は
おそらく実物よりも細めに描かれてる。

応為さんも、あの神前灯籠の竿の曲線は
艶っぽいと思ったか。どうだろうね。

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