そでふり灯籠

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*万宝鄙事記「書燈」

「書燈」 万宝鄙事記(『益軒全集一』)

居家必用に曰。書を読には、ごまの油をよしとす。
煙なく、眼を損ぜず。
但、へりやすし。
毎壱斤、桐油三十目を入て、かき交れば、かはきがたし。
又鼠の減す事をも去る。
蕪菁の油、芥子の油、紅花の油なども、
同じ一斤に、桐油三十目を入れ、
鹽少許を以て油盞の内にをけば、油を省く。
又生薑を盃邊にすりぬれば、滓暈を生ぜず、
蘇朮[すはう]を以て燈心を煎じ、晒乾して燃せば、燻なし。

※目=匁=3.75g
※油盞=油を入れる皿

いろんな油が出てきますね。

意外と、目を傷める煙が困りものだったのでしょうか。
工夫がしきりに説かれてますね。

油って、どんな風に流通してたのかなぁ・・・

ところで、

【補】
小字を大字にする法 文字を切ぬきて燈にてらし紙にうつせば大きになる。
その大きさ心にまかせてうつすべし。

そんな手が!!???

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